占い師いけだ笑みのブログ

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プラチナデータ
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    映画プラチナデータ伊丹のイオンモールで、試写会生中継付きの行ってきた〜。

    DNAがすべてを決定するっていうテーマは、ホロスコープと運命に通じるものがあって、なかなか思うところ多く、最後まで楽しめた映画でした。

    しかし、いつも思うんだけど、そういうテーマを突きつけられたときの、人の「自由意志」とか「愛」=崇高って脊髄反射はなんなのかと。

    だって、自由意志だの愛だのとさわぐタイプにかぎって、自由意志の欠片すら垣間見えないような眠りの中で生きていると思うから。否、騒ぐタイプにかぎらず、ほとんど例外なくみな寝ぼけたまま生きて寝ぼけたまま死んでいく。
    (こういったことは、以前松村潔先生が眠りの中で覚醒するOBEの記事の中で書いておられた記憶がありますが、それを読んだとき心の中でガッツポーズを決めるくらい深く共感したものです。)

    自然も宇宙も絶対的な秩序の中で成り立っていて、人間存在もその例外ではなく、そういった秩序には「敬虔」な気持ちを抱くのに、その秩序の中で何一つはみ出ることなく成り立つ機械や科学技術には違和感を抱くっていうのが私にはわからないところであるよ。

    クローン技術の開発に関しても、神への冒涜だの挑戦だのと言われるけど、クローン技術の開発で一番怖いのは、「人権問題」であって、「魂の問題」ではないよねえ?臓器移植や医療のためにクローンを作り出す場合に、それが知性や心を持たないわけではないので、クローンの人権がどう扱われるかという社会的な大問題があるだけで、別にそれは宗教の問題ではない。

    この映画でも、DNAがすべてを決めるというキャッチ―なテーマにとどまらず、Not Found データによって守られる層があるという政治的な問題を扱っていたので、原作のほうは未読ですが、かなり掘り下げられていたと思われます。

    まぁ、いずれにせよ、DNAやホロスコープに人生を決められるとされただけで崩壊する自我の持ち主の、自我の主観性たるや、天動説が地動説にとってかわっただけで神が冒涜されたと騒ぎ立てる原始人みたいなものである。そんなにも人間だけが絶対的な秩序からはみ出したいのかと?

    そもそも天動説も地動説もどちらも同じものを観測していて、変わったのは視点とモノサシだけなので、怖がったり宗教観を揺るがされるものでもない。宇宙を観測するモノサシはいくつあったところで、宇宙の秩序を変えることなど到底できない。時間軸や空間軸という檻からはみ出した概念をイメージしにくい人間にとっては、その軸で測りきれない宇宙のモノサシが多様であることは必然であろうに。

    ところで、秩序からはみ出すことの恐ろしさを、イメージだけでも垣間見せてくれた映画はマトリックスだったなぁ。地下鉄でループにハマるシーン。あれは心底怖かった。クローンやDNAに人生決められることより、システムから永遠に取りこぼされるバグのほうがずっと怖かった。

    最後に、神楽がリュウに書いた手紙の中で、「ぼくらは全く違う人生を歩んでいるようにみえて、本当は同じだったんだ。」からのくだりが、ホロスコープリーディングとものすごく繋がっていて、私は非常におもしろかったです。ちょっと泣きそうになりました。

     

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